数学講師が語る!ベネッセ駿台マーク模試から読み取れる「三角関数の対策」

「第1回ベネッセ・駿台マーク模試はどうだった??
傾向と対策を各教科の先生に聞いてみた!!」

ということで、
今回は数学の白谷先生に
今回の9月、高3が受けたマーク模試について
インタビューしてみました!
まずは三角関数の傾向と対策からです!
ぜひ受験生の方、その保護者の方は最後までご一読ください!

共通テスト 三角関数の傾向と対策

①三角関数のグラフを考察できるかがカギ

今回の模試でも、複雑な形のグラフが登場していて
そのグラフを表す式を誘導に沿って
求めていくという問題が出ました。
過去の第1回共通テストや共通テスト試行調査でも、
三角関数では、グラフが必ずと言って良いほど登場しています。
例えば、『y=2sin2(θ-π/6)』と言われたときに
パッとグラフが書けるか
というような練習はしておいた方がいいですね。
これまで三角関数のグラフの考察の仕方に関する動画は、
たくさん出してきたので、
ぜひ受験生はそれらの動画を見て
復習していただきたいです!!

②三角関数の合成を加法定理からつくれるかが大事!

今回の模試では、
三角関数の合成を加法定理を使った
係数比較をすることで求める
という問題が出ました。
これは、第1回共通テスト本試験で
「加法定理を利用して、cos(θ+α)のカタチに合成する」
という問題が出題されていたため、
それを意識してつくられた問題だと思われます。
ふつう、例えば「sinθ+cosθ」と出てきたら、
すぐさま rsin(θ+α) に合成するという作業をするのですが、
その作業を暗記していて、
なぜそのカタチになるのかを
意識していない受験生がたくさんいると思います。
rsin(θ+α) のカタチにできるのは、
rsin(θ+α) を加法定理で展開して
もとの式との係数比較することで理解できるのですが
そういった
教科書にも載っている定理や公式の証明
が共通テストでは狙われるポイントとなります!
数学的処理が素早くできることはもちろん大切です。
ただそれに加えて、
なぜその公式が使えるのかなども、
実は教科書に載っているので
そこをチェックしておくと
共通テストの対策になるのでオススメです!
「加法定理の係数比較で合成ができるということは、
rsin(θ+α)だけではなく
rcos(θ+α)のカタチにもできるよね」
というのが第1回の共通テスト本番で問われたので
ぜひその問題もチェックしておきましょう!

最後に。

【共通テストは「思考力」や「表現力」が問われる】
と言われています。
大学入試センターがHPに掲載している
共通テストの傾向にもそう書いてありますが、
「思考力」や「表現力」だから
対策のしようがないという訳ではありません。
三角関数で紹介したように、
以前から私たち白谷塾でも
「出題されそうだからチェックしておきましょう!」
といって授業してきた内容が、
今回の模試でもたくさん出ていました。
傾向と対策が見えているのは、
何年間も教えてきた経験と、
過去問や資料を研究している日々のおかげだと思います。
そして、それは学校の先生方や、
その他塾の先生方にも言えることだと思います。
だから受験生には、
絶対に、今受けている授業を大切にしよう。
ということを強く伝えたいです。
学校の先生、塾の先生ともに、
みんなに受かって欲しいという一心で
一生懸命研究を重ねて、伝える内容を選んでいます。

どうかその授業を本気で受け、
そして、しっかり復習してください。
受験生が周囲にいる方には、
「授業でやったことが確実にできるようになることを大切にして欲しい」と、
とある塾の記事で読んだから、「頑張りない!」
と伝えてもらいたいです!!

そして白谷塾では、これから
共通テストや二次試験の演習に
本格的に入っていきます!!
本番で聞かれそうな定番をしっかりおさえていくので
どうぞよろしくお願いします!!
受験生のみなさんには、
やっぱり模試のやり直しからしっかり頑張って欲しいです!