こんにちは、白谷塾の白谷です。
ここ数年で広がった「オンライン塾」。
場所を選ばずに受講できるメリットがある一方で、
- 動画授業を“最後まで見たことがない”
- 毎回チューターが変わって話しづらい
- 続ける気力が持たない
という声も、実際に現場では多く聞かれます。
今回は、**教育心理学・教育工学の根拠とともに「オンライン塾の落とし穴」と「塾選びのポイント」**を紹介します。
📉 落とし穴①:90分動画を見続けるのは、脳の設計と合っていない
オンライン塾では「動画視聴」が主軸となりますが、実際はこうした声が多数あります。
「最初の10分しか集中できず、後半は記憶に残っていない」
「“見た”ことにするために倍速で流すだけになっている」
これは意志の弱さではなく、**人間の記憶構造に基づいた“自然な限界”**なのです。
✅ 根拠①:短期記憶容量と注意持続(Miller, 1956)
心理学者ジョージ・ミラーは、人間の短期記憶容量は「7±2チャンク」までとし、
集中の持続時間は15〜20分が限界であると示しました。
つまり、90分の動画は後半になるほど記憶定着率が低下し、効果が激減してしまうのです。
🤝 落とし穴②:チューターが“毎回変わる”と、学習支援にならない
多くのオンライン塾では、大学生チューターがサポートにつきます。
しかし、指導者が毎回違うと…
- 生徒が「前回の続き」を説明し直す負担
- 助言が断片的になり、支援の一貫性が失われる
- 信頼関係が構築されず、相談しにくくなる
という問題が生じます。
✅ 根拠②:ZPD理論と足場かけ支援(Vygotsky, 1978)
子どもは「信頼できる大人との関係性の中で最も伸びる」=最近接発達領域(ZPD)
また、同じ支援者が一貫して関わることで、段階的な成長を“足場かけ(scaffolding)”で支えることが可能になります。
▶︎ 担当が固定されていない環境は、実は“関係性をリセットする”構造になっているのです。
🧠 落とし穴③:「自分で進める自由」が“放置”に変わるリスク
オンライン塾の利点である“自由な時間設定”も、計画性や自己管理力が弱い生徒にとっては逆効果です。
「いつでもできるから、逆にやらなくなる」
「質問できるタイミングが決まってないと後回しになる」
✅ 根拠③:自己調整学習と環境構造(Zimmerman, 2000)
自己調整型学習(Self-Regulated Learning)は、学習者が自分で計画・実行・評価を行う高度なスキル。
特に中学生には、外部の支援・モニタリング・目標設定支援がないと行動が継続しにくいことが実証されています。
📝 塾選びで確認すべき3つのこと
では、オンライン塾や個別塾を選ぶ際、どこをチェックすればいいのか?
- 動画授業の長さと形式(10〜15分区切りか?倍速ありか?)
- 担当チューターの固定制の有無(毎回同じ人が見るのか?)
- 質問・相談の仕組みが明確か?(LINE/Zoom/毎週面談など)
これらを事前に確認するだけで、「思ってたのと違った…」を防げます。
✍️ 白谷からのまとめ:教育は“人”で決まる
オンラインか通塾かよりも、
「継続できる環境か?」「相談できる相手がいるか?」の方がはるかに重要です。
勉強は習慣。
習慣は環境。
そして、環境は人によって作られます。
塾選びは“教材”でなく“人”を基準に選んでください。
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