
1年の勉強の流れは、最初のテストで決まりやすい
新しい学年が始まると、子どもたちは新しいクラス、新しい先生、新しい教科書、新しい生活リズムの中で学校生活をスタートします。
その中で、最初にやってくる大きな節目が定期テストです。
新学年になって初めての定期テストは、単に点数を取るためだけのテストではありません。
実は、その1年の勉強に対する意識や学習習慣を作るうえで、とても大切なテストです。
最初のテストで良いスタートを切ることができると、子どもは
「このやり方で大丈夫」
「授業についていけている」
「次も頑張ってみよう」
という前向きな気持ちを持ちやすくなります。
反対に、最初のテストで大きくつまずいてしまうと、
「もう分からない」
「自分はこの教科が苦手かもしれない」
「どうせ頑張っても点数が取れない」
という気持ちになりやすくなります。
だからこそ、新学年最初の定期テストは、ただの1回のテストではなく、1年間の勉強の流れを左右する大事な機会だと考える必要があります。
最初の定期テストは、今の理解度を知る大切な機会
新学年の最初の定期テストでは、その学年で学ぶ内容の基礎部分が出題されることが多いです。
つまり、最初のテストは、
今の授業についていけているか
家庭学習のリズムが作れているか
前の学年の内容がどれくらい定着しているか
テスト勉強のやり方が合っているか
を確認する大切な機会になります。
特に中学生の場合、定期テストは学校の授業内容をどれだけ理解できているかを確認するものです。
学校ワーク、授業ノート、小テスト、プリント、提出物などを丁寧に取り組んでいれば、点数に反映されやすいテストでもあります。
つまり、最初の定期テストの結果を見ることで、今の勉強の仕方が合っているのか、それとも早めに修正が必要なのかが分かります。
ここで大切なのは、点数だけを見て一喜一憂しないことです。
もちろん点数は大切です。
しかし、それ以上に大切なのは、
どの教科でつまずいたのか
どの単元が理解できていなかったのか
どの問題でミスが多かったのか
勉強時間は足りていたのか
ワークの使い方は正しかったのか
を確認することです。
最初のテストだからこそ、結果をもとに早めに修正することができます。
最初でつまずくと、その後の単元にも影響しやすい
特に注意したいのが、英語と数学です。
英語や数学は、前に習った内容が次の内容につながっていく教科です。
例えば数学であれば、計算のルールが曖昧なままだと、その後の方程式や関数、図形の問題でもつまずきやすくなります。
英語であれば、be動詞と一般動詞の違い、時制、疑問文や否定文の作り方が曖昧なままだと、その後の文法理解にも大きく影響します。
つまり、最初の単元で分からない部分を残したまま進んでしまうと、次の単元でさらに分からなくなる可能性があります。
子ども本人は、
「なんとなく分からない」
「どこから分からなくなったのか分からない」
という状態になってしまうこともあります。
こうなると、テスト前に慌てて勉強しても、なかなか点数につながりません。
なぜなら、今習っている内容だけでなく、その前の土台から確認し直す必要があるからです。
だからこそ、最初の定期テストでつまずきを早めに見つけることが大切です。
最初の段階であれば、まだ取り戻しやすいです。
しかし、分からない部分を放置したまま数ヶ月が経ってしまうと、復習しなければならない範囲がどんどん広がってしまいます。
新学年は、勉強の難しさが一段階上がる
新学年になると、子どもたちは自然と新しい環境に入ります。
中1から中2へ。
中2から中3へ。
高1から高2へ。
学年が上がると、勉強の内容は少しずつ難しくなります。
授業のスピードも上がり、求められる理解の深さも変わっていきます。
前の学年ではなんとなく乗り切れていた子でも、新学年になって急に苦戦することがあります。
その理由は、内容が難しくなるだけではありません。
部活動が忙しくなる
学校行事が増える
スマホやゲームの時間が増える
家庭学習の優先順位が下がる
テスト勉強を始めるタイミングが遅くなる
こうした生活面の変化も、成績に影響します。
特に新学年の最初は、子ども自身もまだ生活リズムをつかめていないことがあります。
そのため、最初の定期テストでは、勉強内容だけでなく、生活リズムや学習習慣も整える必要があります。
最初のテストで点が取れる子の共通点
最初の定期テストで良い結果を出す子には、いくつか共通点があります。
まず、テスト前だけ頑張るのではなく、普段の授業内容をその日のうちに確認しています。
学校で習った内容を家で軽く見直すだけでも、理解の定着は大きく変わります。
次に、学校ワークを早めに進めています。
定期テスト前になってから学校ワークを一気に終わらせようとすると、提出することが目的になってしまいます。
本来であれば、学校ワークは解ける問題と解けない問題を確認するための大切な教材です。
しかし、直前に慌てて終わらせるだけになると、間違えた問題の解き直しまで手が回りません。
点数につながる勉強をするためには、学校ワークを早めに1周終わらせて、間違えた問題をもう一度解き直すことが大切です。
さらに、小テストや授業プリントを大切にしている子も、定期テストで点数を取りやすいです。
先生が授業中に配ったプリントや、小テストで出した問題は、定期テストに関係していることがよくあります。
日頃から小さな確認を積み重ねている子ほど、テスト前に慌てずに済みます。
大切なのは、早めに準備を始めること
定期テストで結果を出すために最も大切なのは、早めの準備です。
テスト範囲が発表されてから勉強を始める子も多いですが、本当はそれでは少し遅い場合があります。
特に苦手教科がある子は、テスト範囲が発表される前から少しずつ復習を始めておくことが大切です。
まずは、次の4つを意識してみてください。
1つ目は、学校ワークを早めに進めることです。
学校ワークは、定期テスト対策の中心になります。
提出物として終わらせるだけでなく、間違えた問題を解き直すところまで行うことが大切です。
2つ目は、授業ノートを見直すことです。
授業中に先生が強調したところ、何度も説明したところ、板書した重要ポイントは、テストに出やすい内容です。
3つ目は、小テストの間違いを解き直すことです。
小テストで間違えた問題は、自分の弱点です。
そのままにしておくと、定期テストでも同じようなミスをする可能性があります。
4つ目は、提出物を後回しにしないことです。
提出物をテスト直前に終わらせようとすると、内容を理解する時間がなくなってしまいます。
早めに終わらせることで、本当の意味でのテスト勉強に時間を使うことができます。
保護者ができるサポート
新学年最初の定期テストでは、保護者の関わり方も大切です。
ただし、子どもに対して
「勉強しなさい」
「なんでこんな点数なの」
「もっと頑張りなさい」
と声をかけるだけでは、なかなか前向きな行動にはつながりません。
大切なのは、責めることではなく、状況を一緒に整理することです。
例えば、
テスト範囲はいつ出るのか
学校ワークはどれくらい進んでいるのか
苦手な教科は何か
どの時間に勉強できそうか
スマホやゲームの時間はどうするか
こうしたことを一緒に確認してあげるだけでも、子どもは動きやすくなります。
特に中学生は、自分一人で計画を立てて、計画通りに進めることがまだ難しい場合があります。
やる気がないように見えても、実際には、
何から始めればいいか分からない
どれくらいやればいいか分からない
苦手な問題をどう復習すればいいか分からない
という状態のこともあります。
だからこそ、最初の定期テストでは、子ども任せにしすぎず、学習の進め方を一緒に確認することが大切です。
点数よりも大切なのは、次につながる行動
もちろん、定期テストの点数は大切です。
しかし、最初の定期テストで本当に大切なのは、点数そのものだけではありません。
大切なのは、その結果を見て、次にどう行動するかです。
良い点数が取れた場合は、どの勉強法が良かったのかを確認することが大切です。
ワークを早めに進めたから良かったのか。
毎日少しずつ復習できたから良かったのか。
小テストの解き直しが効果的だったのか。
うまくいった理由を言葉にできれば、次のテストでも再現しやすくなります。
一方で、思うような点数が取れなかった場合も、必要以上に落ち込む必要はありません。
なぜ点数が取れなかったのかを冷静に確認することが大切です。
勉強を始めるのが遅かったのか。
ワークを1回やっただけで終わってしまったのか。
暗記が不十分だったのか。
計算ミスが多かったのか。
そもそも授業内容の理解が曖昧だったのか。
原因が分かれば、次の行動を変えることができます。
最初の定期テストは、1年間の勉強の方向性を整えるための大切な材料になります。
新学年の最初だからこそ、良い流れを作ろう
新学年最初の定期テストは、子どもにとっても保護者にとっても大切なタイミングです。
このテストで良いスタートを切ることができれば、勉強に対して前向きな気持ちを持ちやすくなります。
逆に、最初の段階でつまずきが見つかった場合でも、早めに対応すれば十分に立て直すことができます。
大切なのは、結果が出てから慌てることではありません。
テスト前から準備を始めること。
学校ワークを早めに進めること。
授業内容をその日のうちに確認すること。
間違えた問題を解き直すこと。
分からない部分をそのままにしないこと。
この積み重ねが、定期テストの点数だけでなく、その後の学習習慣にもつながります。
新学年の最初だからこそ、良い流れを作ることが大切です。
最初の定期テストをきっかけに、1年間の勉強に前向きに取り組める状態を作っていきましょう。
まとめ
新学年最初の定期テストは、ただの1回のテストではありません。
今の理解度を確認する機会であり、学習習慣を整える機会であり、1年間の勉強の流れを作る大切なタイミングです。
特に英語や数学は、最初のつまずきがその後の単元にも影響しやすい教科です。
だからこそ、早めの準備と早めの復習が重要になります。
お子さまが、
何から勉強すればいいか分からない
学校ワークが思うように進まない
苦手教科の対策が後回しになっている
最初のテストで良いスタートを切りたい
という状態であれば、早めに学習計画を見直すことをおすすめします。
新学年の最初の定期テストで、良いスタートを切れるように、今から準備を始めていきましょう。

