こんにちは、白谷塾の白谷です。
「志望校がまだ決まっていないけれど、そろそろ本格的に受験勉強を始めたい」
「進路が変わってもムダにならない勉強をしたい」
「どの科目に時間をかけるべきか、迷っている」
そんな高校生の悩みに応えるために、この記事では**共通テストで7割を目指しつつ、将来の進路変更にも対応できる“柔軟な学習戦略”**を、教育心理学や認知科学の理論に基づいてわかりやすく解説します。
📚 なぜ「科目選び」が最初の分かれ道なのか?
共通テストで7割を目指すうえで重要なのは、「どの科目で点数を取るか」を早い段階で決めておくことです。
進路がまだ決まっていない段階では、対応力を持たせるために、文理問わず多くの学部で使える**数学・英語・理科1科目(例:物理)・社会1科目(例:地理)**に集中するのが有効です。
この組み合わせは、文系・理系の併願に柔軟に対応でき、受験科目の切り替えにも対応できる“汎用性の高い布陣”です。
✅ 根拠①:情報処理理論とワーキングメモリの負荷調整(Sweller, 1988)
Swellerの認知的負荷理論では、学習時の「余分な思考負荷」を減らすことで処理効率が向上し、記憶定着率も高まるとされています。
つまり、科目を「選びすぎないこと」が、勉強効率を高める鍵です。
💡 どのように勉強するか:効率重視の学習設計
受験は時間との戦いです。だからこそ、限られた時間で“成果が出やすい勉強”を選ぶ必要があります。
数学と物理は、公式やパターンが明確で「覚える→使う」流れが比較的整理されており、反復で得点しやすい科目です。
英語は、単語・文法・長文と分野が多いですが、共通テストは文章量が多いため、早期から“慣れる”ことが得点アップの鍵になります。
地理は、他の社会科に比べて暗記量が少なく、資料読み取りやパターンの把握で得点できるため、「時間をかけすぎないが得点できる科目」としておすすめです。
✅ 根拠②:自己調整学習(Self-Regulated Learning/Zimmerman, 2000)
Zimmermanによれば、学習の目標を設定し、それに応じて自ら学習を調整できる力(自己調整学習能力)が高い生徒ほど、学力が安定しやすい傾向があります。
今回のケースでは、「共通テストで7割」という明確なゴールが設定されており、それに向けて自分で科目・時間・方法を調整する戦略は、この理論に合致します。
🎯 進路未確定でも、今やるべき学習がある理由
「進路が決まってから動く」という姿勢では、思い立った時にはすでに時間が足りない、ということになりかねません。
むしろ、「進路が変わるかもしれない」という不安がある人ほど、今から共通テストに強い科目を固めておくことで、進路の選択肢は広がります。
✅ 根拠③:キャリア発達理論と“準備的柔軟性”の重要性(Super, 1990)
キャリア心理学者ドナルド・スーパーは、進路が決まる前の「試行期(exploration)」においては、**さまざまな方向に対応できる能力(flexibility)**を持つことが重要だと述べています。
つまり、早期から「複数の可能性に対応する勉強」をしておくことが、将来の決断力と自信につながるのです。
🕰️ 1日にどれだけ勉強するべきか?
例えば「平日は3〜4時間」と決めたとき、配分の目安としては、英語に多めの時間を取りつつ、数学・物理をバランスよく、地理は短時間で毎日継続する形が理想です。
1週間単位で見れば、勉強時間は合計20時間前後。
このうち、半分以上が「共通テスト対応力」を高める演習にあてられていると、7割ラインは現実的に見えてきます。
✅ 根拠④:分散学習(Spaced Learning/Cepeda et al., 2006)
同じ内容を長時間まとめて勉強するよりも、「少しずつ・毎日繰り返す」分散学習の方が記憶の保持率が高いという研究結果があります。
英単語や地理の知識は特にこの方法と相性が良く、短時間でも毎日継続することで効果が出ます。
✍️ 白谷からのまとめ
進路が定まっていない今の時期こそ、「使える4科目」を武器にして、共通テストで安定して7割を目指しましょう。
- 得点源を先に固める
- 進路の変更にも対応できる学習構成にする
- 時間の使い方と学習の順序を戦略的に整える
この3つを意識することで、迷いの多い受験期でも「学習の軸」がブレない自分をつくることができます。
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📚 参考・根拠文献
- Sweller, J. (1988). Cognitive Load During Problem Solving
- Zimmerman, B. J. (2000). Self-regulated learning and academic achievement
- Super, D. E. (1990). A Life-Span, Life-Space Approach to Career Development
- Cepeda, N. J. et al. (2006). Distributed Practice in Verbal Recall Tasks

