中学生・高校生をオンライン授業で伸ばすには?

宮崎市内の小中学校にて、

「午前中下校」の措置が

来週まで延長されることになりました。

[宮崎市の小中学校 午前中で授業終える措置を延長]
https://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/20210831/5060010466.html

宮崎市内の中学校も対応に

追われているところだと思います。

各学校で「Zoomの使用練習」が実施され、

タブレットで理科の宿題が出されるなど、

現在、学校の先生方も奮闘中です。

タブレット端末を使用して学校の課題に取り組む生徒

そして、私たち学習塾としても、

『どうすれば子どもの学習が充実するのか』

を必死で考え、実践し、

改善を重ねているところです。

そこで今回は、

現在、学校でも学習塾でも加速している

【オンライン授業をどう活用すれば

子どもの成績が伸びるのか?】

について、これまで1年以上

オンライン授業を実践してきて

感じることを書かせて頂こうと思います。

—— 「オンラインはリアルな授業よりつまらないものだ」という固定概念を打破する「クラス感のある授業」——

〈オンライン授業に不満がある学生が25%〉

これは文部科学省による

全国の大学のオンライン授業に対する満足度の調査結果です。

不満の理由としては、

「理解がしにくい」

「孤独や学習への意欲の低下を感じる」

などが挙げられていました。

文部科学省の調査データ
https://www.mext.go.jp/content/20210525-mxt_kouhou01-000004520_1.pdf

こういった調査を聞くと、

「オンラインってやっぱりダメなのかな…」

と後ろ向きになってしまいそうですが、

私たち学習塾のような授業者側と、

授業を受ける生徒とその保護者の方々が連携すれば、

『オンラインを取り入れた事で、

より効率よく質の高い学びになった!!』

という状態をつくれると思います。

そのためには、

生徒の状況をより詳細に理解し、

オンラインの強みと弱みを把握し、

それに対応できる『多様な授業形態の引き出し』

をもつことが重要だと思います。

白谷塾ではこれまでに、

以下のような授業を実施しました。

・文量が多い文系科目の解説

→国語や英語の授業で、画面に

入試の過去問題を映しながら、

タッチペンで書き込みをしていく事で、

普段の板書の授業よりもわかりやすくなった。

・板書ではなく授業者の手元を映す授業

→数学の授業で、図形の証明など

細かい書き込みが必要になる授業では、

手元をカメラで映すことで、

どこに何を書けば良いのかの指示が通りやすくなった。

・事前に撮影した解説動画を一緒に見る授業

→説明が長く、ややこしくなる内容の際は、

あらかじめ撮影・編集した解説動画を一緒に見て、

動画を途中途中止めながら、

補足コメントなどの声かけをしていく事で、

スッキリとした解説になって伝わりやすくなった。

他にも、

「難しい問題を初見で解くところが見たい」

という声があれば、

初見で問題を解くところを撮影し、

後からその時に考えていたことをアフレコ編集し、

さらに授業中に編集した動画を流しながら

そのポイントを伝える形を実施するなど、

多種多様な授業に挑戦してきました。

また、授業だけでなく、

オンラインの会議アプリを使って、

志望大学の先輩に話を聞くイベントを

毎週のように実施したり、

夏休みは10時間自習会と言って

長時間家で勉強できる環境を整えたりなど、

授業以外でもオンラインを活用してできる事を模索してきました。

もちろん、まだまだ成長できる部分が

たくさんあると思うので

現在でも挑戦と改善を繰り返しています。

その中で気づいたオンラインで生徒を伸ばすための秘訣は、

【孤独にさせない “ クラス感 ” を感じてもらうこと】です。

現在、オンラインの効率の良さだけを重視して、

授業動画を配信して生徒が自分で観る(オンデマンド型)

が広まっていますが、

それだけでは、なかなか教材に

取り組まなくなってしまう生徒が増えていくと思います。

リアルタイムで現場の生徒と、

オンラインで受ける生徒が一緒に授業に参加し、

問題によっては少人数でディスカッションを実施するなどして、

他の生徒の解くスピードや緊張感を共有しながら

“ 自分もこの授業をつくりあげている一員なんだ ”

と感じでもらうこと。

それがオンライン授業に

意欲的に取り組んでもらうには不可欠だと思います。

“ クラス感 ” を感じてもらうには、

そういった飽きさせないための日々の工夫が大切で、

内容にマッチした授業提供の仕方を深く追求していくと、

多種多様な授業形態の引き出し

をもつことができます。

これから「オンライン授業」に出会う機会が増えていき、

どのオンライン授業を受けさせるのが良いのかに

悩む事が多くなると思いますが、

・子どもが孤独を感じていないか

・多方面からのサービスがあるか

・子どもが前向きに取り組めるものであるか

などを見てもらえると、

オンライン授業を受けさせて良かった!

と言えるようになると思います。

そして私たち白谷塾も、

現場の授業とオンライン授業をハイブリットした

新しい塾のカタチを日々追求し、

学びを重ねて、

子どもの力になれるようこれからも頑張っていきます!!

みんなでこの現状をより良いものにしていきたいです!

これからもよろしくお願いします!!